4月16日(火) 市役所
「ふるさと神岡を語る会」の洞正夫会長と会員の沖野敏則さんが市役所を訪れ、同会がこのほど新たに刊行した『ふるさと調べ 第二十四集「ふなつまち商店街」街並みの軌跡』の詳細を報告し、都竹市長に寄贈本を手渡しました。また、市図書館などにも贈呈されました。
同会は、神岡町の高齢者大学として開催された講座が母体となり、ふるさとの文化や歴史を後世へ伝えていこうと平成4年に発足。神岡町をはじめ高原郷の行事や方言、民謡、伝承、祭礼、街道など多方面にわたる人々の営みについて、足を使って丁寧に調べてまとめ、『ふるさと調べ』シリーズとして刊行してきました。現在は21人で活動しています。
第24集となる今回は、コロナ禍の影響もあり、発刊が予定よりも3年ほど遅れたそうです。神岡鉱山の隆盛・縮小といった移り変わりが、各集落の推移と深く関わっていることをふまえ、そこに暮らす人々から聞き取った体験談や思い出話、現存している昔の写真、町並みを描いた絵図や年表、グラフや各種表などを掲載しながら、進歩的で大変にぎやかだった商店街の様子など「ふなつまち」の移り変わりが分かるものになっているそうです。また「明日への展望」として、レールマウンテンバイク「ガッタンゴー!!」の取り組みや宇宙物理学研究の進展、地域で開かれるさまざまな催しなど、未来に希望を見出す記事も掲載してあります。
都竹市長は「素晴らしい出来映え。楽しみにして、じっくり読ませてもらいます。大変貴重なものなので、今までやってこられたことを残して広く活用してもらえたら」などと話し、会員の皆さんの労をねぎらいました。
洞会長は「会員の高齢化が進んで、足を運んでの探索は難しくなってきましたが、今後も資料調べなどの取り組みはできると思います。学校の移り変わりなども面白いかも。これからもぼちぼち続けていきたいです」などと話していました。
『ふるさと調べ』第24集はB5判、126ページで、一部カラー印刷。300冊を作成されました。市民の皆さんは船津座などで1部1300円で購入できます。詳しくは飛騨市教育委員会生涯学習課教育振興係0578-82-2255へお問い合わせください。