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キノコの特徴や育て方を学び、菌床ブロック栽培に挑戦

印刷用ページを表示する掲載日:2024年2月13日更新

2月11日(日曜日)古川町公民館、井下農園

飛騨市民カレッジ・ジュニア学部の講座「おうちでキノコを育てよう」が、古川町公民館や市内の農園で開催されました。

飛騨市民カレッジは、ジュニア講座をはじめアカデミック講座や公民館講座、誰でも自主講座、シニア講座など5つの講座があり、受講やレポートの提出などを行うごとに単位や学位を取得し、誰もが楽しみながら学ぶことのできる飛騨市の生涯学習の場です。

この日は、親子連れの市民約40人が参加。菌床ブロックなどを使い、シイタケやキクラゲなどの栽培を行っている古川町の井下農園の井下邦彦さんらを講師に迎え、キノコ類の特徴や上手な育て方などを学びました。

市職員からはキノコの栄養についての話があり、キノコには食物繊維やビタミンD、ミネラル類などさまざまな栄養が含まれており、お腹をきれいにしたり骨や歯を強くすること、コレステロールを下げて肥満を予防すること、体の調子を整える働きがあることを紹介しました。クイズも交えながら、光るキノコや毒のあるキノコがあることなども学びました。

井下さんは、菌床ブロックの材料や作り方、プロによるキノコの育て方、菌床ブロックの管理方法やキノコを上手に育てるコツなどを伝授しました。菌類は酸素を吸って二酸化炭素を排出するなど一般的な植物とは違う生態をもつこと、15~20度くらいの温度を最も好むこと、急に寒さにふれるなど強い刺激を受けると驚いて小さいキノコがたくさんできてしまうことなどを説明。「優しく育てると大きいシイタケができます」「水のかけ過ぎは良くないけれど、乾き過ぎるのは絶対に禁物」とアドバイスしました。美味しいキノコの見分け方や美味しい食べ方も紹介し、「フライにするのが絶品!」「フライを玉子とじにするのもおすすめ!」と話していました。

座学の後は、バスに乗って同町笹ヶ洞の井下農園まで移動。井下さん家族が管理しているシイタケの栽培ハウスや、キクラゲの栽培コンテナを見学し、井下さんから栽培の工程や収穫のタイミングなどの講義を受けました。参加者は、湿度が保たれている施設内を巡り、育っているたくさんのシイタケやキクラゲを興味深そうに見ていました。見学を終えた後は、この日の学びを参考にして家庭で挑戦するシイタケの菌床ブロックや、乾燥させたシイタケやキクラゲなどのプレゼントを受け取り、参加した子どもたちは満足そうでした。

市販のキットでキノコを育てたことがあるという古川小学校5年生の三嶋紫雲さんは「育て方の話が分かりやすかったです」と感想を話していました。井下さんは「今日の講座を通して、食べるものは工場でできるのではなく、こうして手間ひまがかかっていることを知ってもらう機会になれば」「資材価格の高騰など農業をめぐる環境は大変厳しいですが、現場を知ってもらうことで、小さい子どもさんのうちから農業に関心を持ってもらい、将来の農業人材の育成につながってほしいです」と期待を寄せていました。

講座の様子(1)

講座の様子

講座の様子(2)

講座の様子

講座の様子(3)

講座の様子

講座の様子(4)

講座の様子

講座の様子(5)

講座の様子

講座の様子(6)

講座の様子

講座の様子(7)

講座の様子

講座の様子(8)

講座の様子

講座の様子(9)

講座の様子

菌床ブロックを受け取った参加者

菌床ブロックを受け取った参加者