7月8日(土曜日)流葉温泉Мプラザ
7月の薬草週間の一環で「ヨモギの日」と題した薬草講座が神岡町伏方の流葉温泉Мプラザで開かれ、市内外から12人が参加しました。
薬草週間とは、広く薬草を身近に感じてもらおうと毎月、市内の各入浴施設で薬草に関するさまざまな催しを行うものです。7月はМプラザで薬草レシピの無料配布、薬草商品の販売や野草茶の試飲などが行われました。今回の講座は、この催しの特別企画です。
この日は、薬草コンシェルジュとして薬草に関する幅広い活動を行っている「Lib.(りぶぽわん)」の岡本文さんが講師となり、ヨモギを使った芳香蒸留水とマッサージオイルの作り方を学びました。
岡本さんは、ヨモギは国内に44種類あることや、採りたての葉と半乾きにした葉、完全に乾燥させた葉、炒った葉では、お茶にした場合に香りも味わいもそれぞれ違ってくること、芳香蒸留水を作る仕組みや器具の扱い方などを紹介しました。水を張った蒸留器の中にヨモギの葉を入れて熱を加えると、ヨモギの成分を含んだ蒸気が発生。容器の上に設置された球体部分に付着したその蒸気を氷で冷やして液体に戻すなどの作業を実際に行いながら、蒸留水の作り方を説明しました。
また、マッサージオイル作りでは、ヨモギの茎から取った葉とごま油を鍋に入れて軽く温めた後、火を止めてそのまま数十分置くことで、油の中にヨモギの成分がゆっくり染み出すことなどを説明しました。岡本さんは、実際に作業を行いながら「鍋はホーローか土鍋が良いようです」「熱を加え過ぎないようにしてください」などとアドバイスしました。
参加者はメモを取ったり、実際に抽出された芳香蒸留水やヨモギオイルを肌に塗ったり、匂いをかいだりしながら熱心に耳を傾けていました。高山市上宝町から参加した小野真由美さんは「LINEで講座を知り、関心が湧いて参加しました。作るのは難しそうと思っていましたが、意外と手軽で身近なんだと分かりました。ヨモギを摘んで家でもやってみたいです」と話していました。