ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 広報ひだ > 広葉樹専門の製材所が稼働を開始

広葉樹専門の製材所が稼働を開始

印刷用ページを表示する掲載日:2023年7月19日更新

7月18日(火曜日)旧(株)匠和組製材所

「飛騨市広葉樹活用推進コンソーシアム」(西野真徳会長)が、古川町の(株)匠和組が運営していた製材所の建物や製材機、土場などを借り受けて再稼働させ、新たに広葉樹専門の製材所としてスタートさせました。18日には稼働を記念する式典が開かれ、コンソーシアムの関係者や来賓などが集まってスタートを祝いました。
  
飛騨市は、市内面積の9割を占める森林のうち7割が広葉樹であり、この広葉樹を活用しようと「広葉樹のまちづくり」を進めてきました。令和2年度には飛騨地域の民間事業者と連携して同コンソーシアムを発足。市独自の木材供給体制をつくり、飛騨産の広葉樹の高付加価値化を目指して取り組んできました。
   
現在は、外国産材の価格や輸送コストの上昇、円安などの影響で国産材に対する需要が高まり、国産材を扱う業界にとっては追い風の状況だそうです。飛騨市産の広葉樹への需要も高まっており、生産量も増えてきています。しかし、飛騨市のみならず全国的にも製材所が減っている状況に加え、広葉樹を扱う製材所が極端に少ないこともあり、せっかく集められた原木の製材が間に合わず、販売にも影響が出ていたことから、新たに製材所の立ち上げを検討。関係者の尽力によって今回の稼働となりました。
  
式典であいさつに立った西野会長は、同製材所が昨年春まで稼働していたこともあり、休止していた建物や製材機にほとんど手を加えることなくスムーズに再稼働できたことや、関係者の尽力に対して謝辞を述べ、「この製材所を大切に使いながら、さらなる広葉樹流通の加速、人材育成、雇用の拡大につながるような、地元に密着した製材所を目指します」などと話しました。また、この製材所の中心として運営を担っていく飛騨市広葉樹活用コンシェルジュの及川幹さんは「町並みに木が積まれている景色の背景には、関係者による努力と技術、思いの蓄積がうかがえます。この製材所が、この町の新しい機能、景色の一部になれるように関係者の皆さんと一緒に尽力したい」と決意を語りました。
   
来賓として出席した都竹市長は「新しく製材所を稼働させるということは、広葉樹の需要が増しているということで、これは奇跡的なこと。ここを中心とした大きな流れが広がっていくことを願います。全国の広葉樹の取り組みに道筋を付けるパイオニアとしての役割も果たしていただきたい」などとあいさつしました
また、式典の中で、今回の稼働に向けて多大な協力をいただいた(株)匠和組代表取締役の倉坪英明さんと、平野木材(株)代表取締役の平野健一さんに対し、感謝状を贈呈。チェンソーや製材機を使った製材のデモンストレーションもあり、参加者は興味深げに見学していました。

式典の様子(1)

式典の様子写真1

式典の様子(2)

式典の様子写真2

式典の様子(3)

式典の様子写真3

式典の様子(4)

式典の様子写真4

式典の様子(5)

式典の様子写真5

式典の様子(6)

式典の様子写真6

式典の様子(7)

式典の様子写真7

式典の様子(8)

式典の写真様子8

式典の様子(9)

式典の様子写真9

式典の様子(10)

式典の様子写真10

式典の様子(11)

式典の様子写真11

式典の様子(12)

式典の写真様子12

式典の様子(13)

式典の様子写真13