5月18日(木曜日)古川町公民館
全4回で行われる「市内企業の魅力情報発信事業」の第2回目として、「女性活躍推進セミナー~すべての方が活躍できる職場とは」が行われました。
人手不足が深刻となっている市内の企業が、女性をはじめさまざまな人が働きやすい職場を目指すことで、人材の確保や従業員の長期雇用につなげてもらおうと開かれたもの。当日は、製造業や建設業、金融、福祉など12社から人事担当者など15人が参加しました。
第1部では、株式会社ママプロ代表で社会保険労務士の木村麻理さんによる基調講演がありました。木村さんは、少子高齢化によって労働力人口が著しく減少していることを受け、国が女性活躍推進法を制定するなど、女性が社会参画しやすい環境づくりに取り組みはじめた経緯などを解説。そのうえで国は、男女が共同して子育てや介護をしながら働くことができる環境づくりを進めようと、仕事と暮らしの両方を充実させる「ワーク・ライフ・バランス」を提唱、推進していると説明しました。
「ワーク・ライフ・バランス」の実現には、家庭や職場で適切な人間関係を築く努力が必要と強調。ちょっとした言葉づかいなどを心がけ、関係を悪化させずに自分の思いを伝える技術と、そのための訓練が大事だとアドバイスしました。また、大きな会社では産休や育休、介護休職などの制度があっても、実際には取得が難しい場合もあると説明し、各部署ごとなど小さな単位で制度利用を進めていくことが効果的だと話しました。
第2部では、アルプス薬品工業株式会社の山田義之執行役員が、働きやすい職場づくりについて自社の取り組みなどを紹介しました。
岐阜県は、働きやすい職場づくりに尽力して成果をあげている企業を「岐阜県ワーク・ライフ・バランス推進企業」「ワーク・ライフ・バランス推進エクセレント企業」として認定する制度を設けています。認定を受けることで、人材採用の際のイメージアップや、さまざまな優遇制度の対象となるメリットがあります。
同社は、社員の心身を守る取り組みや、女性社員の意見を取り入れて女性が働きやすいよう職場改善をはかったことなどが評価され、「エクセレント企業」の認定を受けています。山田さんは、これまでの経緯や取り組みの具体的な内容などを説明し、徐々に女性従業員が増加し、女性による職場提案の数も増えてきているなどと紹介しました。