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宮川で海洋プラスティックごみの清掃活動が行われました

印刷用ページを表示する掲載日:2023年6月30日更新

​6月18日(日)宮川町桑野地内

近年、世界規模で問題になっている海洋プラスティックごみを一掃しようと、富山湾に通じる宮川河川敷でレジ袋やプラスティック製の農業資材などを回収するボランティア活動が行われました。

微細なマイクロプラスティックの原因にもなる海洋プラスティックはその大部分が内陸から流れ出たものだといわれ、世界中の海洋を漂い、生態系や生活環境、漁業などに悪影響をもたらします。特にマイクロプラスティックは魚や鳥がエサと間違えてしまうことから生態系や人体への影響が心配されています。

県では令和4年3月に「海洋ごみ対策地域計画」を策定し、翌年度から7年度まで宮川流域の宮川町打保~小豆沢地区をごみ対策の「重点モデル区域」に設定。海洋プラスティックの原因となる散乱ごみなどの発生抑制に努めています。

飛騨市では地域住民や釣り客に対する啓発を兼ねて、今回の清掃活動に取り組みました。この日は市民や「ヒダスケ!」のメンバーら約50人が参加し、1時間ほど汗を流しました。回収したプラスティックごみはレジ袋や農業用マルチシート、肥料袋、弁当・総菜用パックが目立ち、大きな石の下敷きになった袋類も木の棒を使って取り除いたり、「豪雨の時の濁流で流れてきたのでしょう」と大きな資材を手にした人も見えました。

回収したのはプラ製品のほか、金属や木材、陶器、ビン類など約200kgに上りました。作業後、参加者には「みやがわ鮎」の塩焼きが振る舞われ、舌つづみを打っていました。

海釣りが好きという古川町の谷口和起さんと母親の美由紀さんは「先日、皆で富山にキス釣りに出かけました。海水浴シーズンはきれいですが、この時期、浜辺にはゴミが目立ちます。海のゴミの多くは川から流れてきたものだと聞いていたので、参加することにしました」と汗を流していました。

また、深夜に千葉県の自宅を出発し、早朝、現場に到着したという谷藤海都さんは疲れの色も見せず、大きな石を取り除いてゴミを回収。谷藤さんは日ごろから水質の公害防止管理者として環境美化に努め、海洋プラスティックごみの問題にも関心があるそうです。飛騨市とのつながりは昨年初めて参加した池ケ原湿原のヨシ刈りがきっかけで「ヒダスケ!」に入会したそうです。谷藤さんは「都会と違って若いボランティアが多く、自主的に集まっている点に驚きました」と話していました。

また、この活動には吉城高生6人も「キラメキYCKプロジェクト」の一環で参加しました。生徒の一人、2年生の荒井一花さんは「海洋プラスティックの問題はSDGSの取り組みの一つとして、YCKだけでなく授業でも学んでいます。富山には飛騨の人も海水浴などでたくさん利用するし、海をきれいにしようと参加しました」と笑顔を見せていました。

 

活動の様子(1)

清掃の様子

 

活動の様子(2)

清掃の様子

 

活動の様子(3)

清掃の様子

 

活動の様子(4)

清掃の様子

 

活動の様子(5)

清掃の様子

 

活動の様子(6)

清掃の様子

 

活動の様子(7)

清掃の様子

 

活動の様子(8)

清掃の様子

活動の様子(9)

清掃の様子