2月17日(土曜日)飛騨市図書館
飛騨市図書館がイベント「図書館がカフェになればいい!」を開催しました。これは図書館の利用を増やそうと、昨年秋、インターンシップで図書館を訪れた飛騨高山高校3年生3人に「イベントの企画・立案」を行ってもらい、提案していただいたものです。
インターン生に図書館に来ない理由や解決策を尋ねたところ「インスタで拡散できる何かがあれば…。図書館がカフェになればいい」という企画が持ち上がりました。生徒たちの間には「実際にカフェで勉強するのは気が引けるので、広い図書館でカフェ気分で勉強できたら」といった思いがあったそうです。
そこで、図書館ではこどもフロアに大きな丸テーブルがあるので、それを友人と一緒に囲んでもらい、勉強スペースとして開放することに。普段、こどもフロアではおしゃべりも勉強も飲食も禁止になっていますが、この日だけはコーヒーなどのドリンクを提供、BGMも流して、おしゃべりも規制されることなくまるでカフェで勉強しているような感覚を味わってもらうことになりました。
この日は事前のチラシと館内放送でイベントを告知。3か所に置かれた丸テーブルはすぐに中高生でいっぱいになり、何種類も用意したドリンクにも次々とオーダーが入りました。
参考書やドリンクカップなどがずらり置かれたテーブルには、高校入試を控えた古川中3年の高橋優一郎さんと宮前大輝さん、橋渡琥珀さんが仲良く肩を並べていました。3人は「テスト期間は満員になることが多いので、少しでも勉強スペースが増えるとありがたい」「ふだん分からない所は教え合いますが、会話にめちゃ気を使います。軽いBGMが流れていると会話も交わしやすく、ドリンクも種類が多く、雰囲気も最高です」とにっこり。
また、期末試験のテスト勉強に訪れた吉城高1年の洞口風花さんと内田菜月さんは「テスト前や週末になると図書館を利用し、苦手な科目を教え合ったりしています。いつもはシーンとして話しづらいけど、BGMが流れているので、さほど気を使わなくて済みます」「好きな抹茶ラテもいただけて喫茶店のようですが、ざわつきがなく、居心地もよくて勉強がはかどります」と、他の図書館では見られないユニークな企画に拍手を送っていました。
市教委文化振興課の大塚瑞さんは「図書館では利用者を増やすため、さまざまな企画を実施しています。最近はカフェでパソコンを開く人が増えていますので、若者の食指を誘うのでしょう。図書館では『おとなのじかん』など他のイベントでもドリンクを提供し、BGMも流して好評を呼んでいます。話題になればいいですね」と話していました。