6月10日(土曜日) 神岡町公民館
飛騨市少年の主張大会(飛騨市青少年育成市民会議主催、飛騨市・飛騨市教育委員会共催)が神岡町公民館で行われました。
市内の小中学生が、社会や世界に向けて抱いている意見、未来への夢や希望、家庭や学校生活などで考えていることや感銘を受けたことなど、日ごろの思いを5分間のスピーチで表現するもので、今年で19回目となりました。関係者を含めて約150人が来場し、子どもたちの熱意あふれる発表に耳を傾けました。
大会長を務める都竹市長は「身近な家族や友人のことから世界的な課題、地域の問題などに普段から鋭い視点、問題意識をもってとらえていることが伝わる発表が増えてきています。子どもたちの時代を生き抜いていく力が確実に育まれてきていることを証明するもので、本当に心強く思います」などとあいさつしました。
今回は市内各校から選ばれた中学生8人、小学生7人が登壇。祭りや伝統文化の継承、家族や友人との交流の中から得た気付き、地域と自分との関わりなどに触れながら将来へ向けた意気込みや目標などを自分の言葉で堂々と語りました。
古川中学校3年の川崎友奈さんは「私であるための青」と題して発表しました。自分の瞳が淡い青色であることに心無い言葉を投げかけられた経験から、自分に対して嫌悪感を持ち始めていたと吐露。しかし、友人から「きれいな目」と言われたことで、「目が青いことを欠点としてとらえ、自分らしさを圧し潰そうとしていたのは自分自身だと気付いた」と話しました。そして「一番大切なのは、自分という存在を理解し受け入れること、そして大好きでいることでは」と自身の考えを述べました。
また、同校3年の向林巧貴さんは「言葉の力」と題して発表しました。良い言葉にも嫌な言葉にもそれぞれに応じた大きな力があり、自身の経験を紹介しながら、特に「ありがとう」という言葉には人の心を動かす別格の力があり、言った人も言われた人も嬉しくさせると強調。「世界中の人がもっと口に出して言えば、幸せの輪が広がる」「プラスの良い言葉を常に言っていれば、悲しい出来事は減っていくのでは」などと自分の考えを述べました。
なお、7月5日の飛騨地区選考会に出場する生徒に川崎さんと向林さんの2人が選ばれました。
他に発表したのは次の皆さんです。
【中学生部門】
石原綾心さん(古川中3年)『地域の伝統行事を通して考えたこと』
大西結心さん(神岡中3年)『良い町づくりのためには』
沖田彩宇さん(山之村中3年)『続ける先に』
玉腰千咲子さん(古川中3年)『本当の自分』
松原美乃莉さん(古川中3年)『家族との日々』
和仁英太さん(神岡中3年)『「普通」に添える「理想」』
【小学生部門】
小畑恵樹さん(神岡小6年)『大切な仲間』
竹林知菜さん(河合小6年)『「河合の宝」』
中島樹さん(古川小6年)『古川祭りの伝統を受けつぐ』
松尾耀さん(古川小6年)『ブレない心』
丸山治馬さん(宮川小6年)『好きなことを生かそう』
山口芽生さん(古川西小6年)『笑うことでできる笑顔』
山崎歩睦さん(古川小6年)『幸せなぼくの家』