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企画展「姉小路氏城館跡と飛騨の中世」のギャラリートークを開催

印刷用ページを表示する掲載日:2023年11月28日更新

11月26日(日曜日)飛騨市美術館

飛騨市内の姉小路氏城館跡に関する調査の成果を、紹介パネルや出土した遺物・古文書などの展示、さまざまな山城を精緻に描いた復元イラストなどを交えて紹介する飛騨市美術館企画展「姉小路氏城館跡と飛騨の中世」の一環で、今回の調査や展示を担当した学芸員によるギャラリートークが行われました。

企画展の内容について分かりやすく説明し、より多くの人に理解を深めてもらおうと実施したもので、全2回の催しです。今回は、山城の発掘調査を担当した飛騨市教育委員会事務局文化振興課の三好清超学芸員が、調査結果や出土遺物などについて説明しました。

三好学芸員は、中世飛騨の勢力図や姉小路氏の台頭、その後三木氏、金森氏と勢力が移り変わっていった過程を紹介。文献調査や測量、発掘、山城周辺の地域の地理全体の変遷などを調査することで、姉小路氏が築いた5つの山城が、勢力の移り変わりにともなって各時代の武将によって改修されてきたことが分かると説明。そうした変遷を追うことができるのが、姉小路氏の山城のもっとも評価を受けるポイントだと強調しました。

また、山城跡から出土した土器や天目茶碗のかけらなどを示しながら、山城でもふもとの館と同じような儀式・儀礼が行われていた可能性が考えられると指摘しました。戦争を主な目的とする山城にもそうした儀式・儀礼空間があったとも考えられ、これまで言われてきた山城の使われ方について一石を投じる可能性があると強調。今後さらなる検証が必要だと説明しました。

愛知県豊明市の岩田昌也さんは「ていねいに発掘調査をして、これだけの展示がしてあるので、このまま終わらせるのはもったいない。これほど綿密な調査はなかなか無いと思います。いつでも見られるよう常設にしていただきたい」「ギャラリートークは、発掘過程などの説明もあって分かりやすかったです。ぜひ定期的にやってもらえたら」と感想を話していました。

ギャラリートークの様子(1)

ギャラリートークの様子

ギャラリートークの様子(2)

ギャラリートークの様子

ギャラリートークの様子(3)

ギャラリートークの様子

ギャラリートークの様子(4)

ギャラリートークの様子

ギャラリートークの様子(5)

ギャラリートークの様子

ギャラリートークの様子(6)

ギャラリートークの様子

ギャラリートークの様子(7)

ギャラリートークの様子

ギャラリートークの様子(8)

ギャラリートークの様子