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飛騨市山城シンポジウム「姉小路氏城館跡の実像に迫る」が開かれました

印刷用ページを表示する掲載日:2023年11月2日更新

10月29日(日)市文化交流センター

姉小路城館跡は戦国時代に飛騨の武将らが築いた古川城、小島城、野口城、向小島城、小鷹利城の5つの城跡の総称です。それぞれ時代ごとに手が加えられましたが、その足跡は今なおよく残され、飛騨の歴史の移り変わりを語る上で欠かせません。シンポジウムではこれまで指導いただいた各分野の専門家が様々な視点から姉小路城館跡の価値を語られました。

開催にあたり、都竹市長は「調査が始まり7年、姉小路氏城館跡が国の史跡として答申が下りました。土の中に眠る歴史の遺物はしっかり調査し、発表すれば貴重な財産になります。若者たちの今後の研究の意欲にもつながり、人が育ち、人材となります。実りあるシンポジウムにしたいと思います」とあいさつ。

シンポジウムでは最初に文化庁の主任文化財調査官・渋谷啓一氏が「史跡の保護と活用」をテーマに「史跡に指定されれば保存と活用が両輪となって動きます。今後どう活用できるかが課題」と話しました。

続いて滋賀県立大学名誉教授・中井均氏は「全国の山城と姉小路氏城館跡」と題して「曲輪、切岸、土塁、堀切、畝状竪堀群など全国的な戦国期の山城の在り方を示す貴重な遺構。姉小路氏、三木氏、金森氏といった変遷も現存する城郭遺構や発掘調査で明らかになりました。飛騨の戦国史を物語る第一級の遺構です」と話し、これまでの調査に関して「雪の中も何度も通った思い出深い調査でした。国史跡の答申が下りたことは大変うれしく、名誉なことです」と振り返ってみえました。

このほか次の皆さんが登壇しました。大阪公立大学・仁木宏教授「戦国飛騨国の武家とその支配~姉小路氏、三木氏、金森氏をめぐって」、岐阜市文化財保護課・内堀信雄主幹「発掘調査と石垣から見た姉小路氏城館跡」、公益財団法人日本城郭協会・加藤理文理事「縄張りから見た姉小路氏城館跡」、京都大大学院・山村亜希教授「姉小路氏城館跡とその周辺の空間構造」。

最後に市教委文化振興課・三好清超係長の司会で客席から届いた質問を基に討論会が行われ、冬になると大雪に見舞われた山城の使われ方などについて議論を交わしていました。

山城シンポジウム 都竹市長あいさつ

山城シンポジウム 都竹市長あいさつ

山城シンポジウムの様子(1)

山城シンポジウムの様子

山城シンポジウムの様子(2)

山城シンポジウムの様子

山城シンポジウムの様子(3)

山城シンポジウムの様子

山城シンポジウムの様子(4)

山城シンポジウムの様子

山城シンポジウムの様子(5)

山城シンポジウムの様子

山城シンポジウムの様子(6)

山城シンポジウムの様子

山城シンポジウムの様子(7)

山城シンポジウムの様子

山城シンポジウムの様子(8)

山城シンポジウムの様子

山城シンポジウム 対談の様子

山城シンポジウム 対談の様子