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飛騨市伝承作物って何???

印刷用ページを表示する掲載日:2022年3月2日更新

“市内で古くから栽培されている作物にスポットを当てて、その風味や歴史を後世に伝えたい”
伝承作物のロゴです!

こんな思いで、平成29年(2017年)9月、『飛騨市伝承作物認定制度』が制定されました。以降、「伝承作物認定委員会」による伝承作物に関する調査と調査結果の審査と「伝承作物活用委員会」による後世に伝えていくための活用方法の検討が行われています。

認定要件

  1. 飛騨市内で現に栽培されているものまたは過去に栽培されていたもの
  2. 飛騨市の食文化に密接に関係しており、地域文化に溶けこんでいるもの

平成29年度(2018年)認定作物

飛伝第1号 飛伝第2号 飛伝第3号 飛伝第4号
白たまご 種蔵紅かぶ 臼坂かぶら 船津かぶら
神岡町山之村地区 宮川町種蔵地区 河合町臼坂地区 神岡町梨ケ根地区
白たまご 種蔵紅 臼坂かぶら 船津かぶら
少なくとも80年前には、山之村地区で栽培されていた。その頃から白たまごと呼ばれていた。山之村地区では冠婚葬祭に欠かせない食べ物で、主に煮豆にして食べる。 古くから(江戸時代からという言い伝えあり)種蔵地区で自家採種によって栽培が続けられている。冬の食料として漬物にして食べる。 いつから栽培されているかは不明。過去に臼坂地区で栽培されており、30年くらい前までは種を売って商売している方があった。冬の食料として漬物にして食べる。 いつから栽培されているかは不明。40年以上前から神岡町梨ケ根地区で栽培、漬物を販売していた方があった。冬の食料として漬物にして食べる。

平成30年度(2019年)認定作物

飛伝第5号 飛伝第6号 飛伝第7号 飛伝第8号
なつめ あずきな あぶらえ みょうが
なつめ あずきな あぶらえ みょうが
干しなつめとして明治初期には食されていたが、砂糖の普及により甘露煮で食べる文化(この文化は飛騨地方のみ)が始まり、現在も根付いている。 日本の在来種で正式名称は「ナンテンハギ」という。春に採れる山菜なので、起し太鼓など春のお祭りには欠かせない食材である。昭和初期には庭先で栽培し、食されていた。 戦国時代から灯火用や食用として栽培されていた。すったあぶらえで、おはぎや五平餅、和え物として食される。 夏みょうが(宮川みょうが)は早生で昭和47年に当時の宮川村長が群馬県より苗を持ち込み、減反政策対策として大々的に栽培を始めた。飛騨地方の在来種は秋みょうがで中生、晩生の品種である。

令和元年度(2020年)認定作物

飛伝第9号 飛伝第10号
たかきび 小無雁ねぎ
たかきび 小無雁ねぎ
別名「モロコシ」や「ソルガム」と呼ばれている。河合町では「きび団子」として、遅くとも明治時代には食されていた。 河合町小無雁地区で100年以上前から栽培されている。分げつが多く、葉の本数が多い。柔らかく、甘みが強いのが特徴。

令和2年度(2021年)認定作物

飛伝第11号 飛伝第12号
大多和そば 万波そば
大多和そば 万波そば
昔から神岡町大多和集落で作られていたとされる。色が茶色く、粒が小さく、早霜に強い。そのため、そばにした際に風味が強いと言われる。 宮川町万波地区で昔から栽培されている。普通そばと同じくらいの大きさで、色が黒い。ザルで食すると美味しいとされている。

令和3年度(2022年)認定作物

飛伝第13号 飛伝第14号
ひだみのり 行真ねぎ
ひだみのり 行真ねぎ
元々はうるち米として栽培されており、昭和48年には岐阜県の奨励品種とされていた。平成25年頃より古川町の農家と渡辺酒造により復活を遂げた酒米。 古川町行真地区で昔から栽培されている。湿気に強い。(他の種が長雨で腐ってしまった時も、このねぎだけ生き残った)
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