5月23日(火曜日)神岡町
神岡町の浅野浩さん(大正12年5月23日生まれ)が百歳を迎えられ、市から花束等を贈り、長寿をお祝いしました。
浅野さんは、職業軍人として、17歳で東京陸軍航空学校に入校、台湾へ渡り太平洋戦争を経験されました。ニューギニア、ラバウルなど外地へ出向き、その後は特攻隊要員となり内地に帰還、訓練教官として指導をされました。貴重な体験談をもとに自分史も作られています。
終戦後は故郷である神岡町に戻り、定年まで神岡鉱山で働きました。魚釣りが大好きだった浅野さんが鮎やマス釣りに高原川や宮川にも朝早くから出かけていたそうです。漁業組合の仕事や大津神社の顧問もされ地域にも貢献されました。
奥様が亡くなられ、足を悪くされた5年前頃から富山市で息子さん家族と住んでみえますが、神岡町の自宅には年に2回程お墓参りなどに帰省されています。
この日も、息子さん夫婦と帰省。懐かしい自宅でのんびりされ「やっぱり飛騨はいいなぁ」としみじみ語られました。現在は車椅子生活で、デイサービスに週3回程通い、ご飯も美味しく好き嫌いなく食べられるそうです。大好きなものは笑顔で「カニ!」と話していました。また、長生きの秘訣は「病気をせんようにすること、家族の助けもあってここまで生きてこられました」と感謝の言葉を涙ながらに語られました。