5月14日(日曜日)黒内屋内運動場
子どもからお年寄りまで誰もが楽しめる軽スポーツ「モルック」の普及を図るため体験教室が開かれました。この日はあいにくの雨天で屋内での開催となりましたが、家族連れなど約20人が参加して楽しい時間を過ごしました。
モルックとは、フィンランドの伝統的な投てき競技をもとに開発されたものです。直径5センチ、長さ20センチほどの木製の棒「モルック」を投げ、1~12までの番号が書かれた「スキットル」と呼ばれる木製の的を倒します。定位置から3.5メートル離れた場所から投げ、1本倒した時はその的に書かれた番号が得点となり、2本以上倒した時はその本数が得点となります。得点がちょうど50点となったチームが勝ちますが、50点を1点でも超えると25点まで得点が下がるルール。フィンランドでは、サウナとビールを楽しみながら行う気軽なスポーツだそうです。走ったり遠くへ投げたりする必要はなく、誰もが楽しく遊べます。
市では、生涯スポーツの新たな取り組みとして3年ほど前から普及活動を始めており、体験教室は昨年に続き2回目になります。この日は、飛騨市スポーツ推進委員からルール説明があった後、実際に体験しながらモルックの楽しみ方を学びました。また、10チームに分かれて対戦も行いました。参加した皆さんは、最初は慣れない手つきでモルックを投げていましたが、慣れてくると狙った的に当てられるようになり、笑顔で挑戦していました。
2回目の参加となった神岡町の尾上香織さんは「簡単そうに見えるけど、なかなか難しいです。狙いすぎると当たらない。でも、運動神経がなくてもできて面白いです」と話していました。また、フィンランドから留学のために来日している古川町の中根真由美さんは親戚の人に誘われて参加し「初めて体験しましたが、年齢に関係なく誰でもできて面白いです。ビールを飲みながらやってみたいですね」と楽しんでいました。
市スポーツ推進委員長の森瀬辰浩さんは「フィンランドでは、お酒を飲んだりバーベキューをしながら、どこでもできる競技。気軽に軽スポーツを楽しんでほしいです」と話していました。