5月12日(金曜日)河合小学校
平成16年の台風23号で水害に見舞われた同校では授業に防災教育を取り入れています。今回は5、6年生11人を対象に地震や大雨への備えについて岐阜大学地域減災センターの村岡治道特任准教授が指導しました。
この日は地震を想定した通学路などの危険チェックと、大雨の際の避難ルートがテーマです。村岡准教授は熊本地震の映像を通して危険現象を臨場感あふれるトークで解説し、児童たちと一緒にハザードマップを使って危険個所を確認しました。
ハザードマップを用いた災害図上訓練では壊れそうな建物やブロック塀、倒れそうな電柱や鳥居、自販機、落下する可能性のある看板、窓ガラスなどを洗い出して付せんに記入し、マップに貼ってチェックしました。また、万一災害に遭った時を想定し、子ども110番の家や酒屋など助けてくれる大人がいる場所、また備蓄倉庫やAED、災害に役に立つ道具がある建設会社などの場所もチェックしました。
一方、大雨を想定した避難ルートに関しては土砂災害に安全な場所などをチェック。児童たちは避難場所として香愛ローズガーデンや友雪館を候補に挙げていました。
村岡准教授は「土砂災害は大雨の後2、3日経ってから起こることがありますので、雨の後もしばらく気を緩めないように」と警告。また、「災害発生後、状況がどうなるかストーリーを考えておくことが大切です。地震の際、ブロック塀はわずか5秒で崩壊します。巻き込まれないように日ごろから対策を考えておくことが大切です」と話しました。
5年生の政井伶太さんは「通学路には崖やお墓があります。危険な場所をいろいろ探して地震に備えておこうと思いました」と話していました。