3月5日(日曜日)古川町公民館
「古川と神岡の酒を知る講座~酒とチーズは最高の相性なんです!」と題した公民館講座が開かれました。この講座はワイン地質学研究家・坂本雄一さん(高山市久々野町)を講師に地質や水によって味が異なる酒のタイプについて学ぶもので、市民18人が参加しました。酒と相性のいいモッツァレラチーズや赤カブなどの漬け物を味わいながら飛騨ブランドの日本酒を試飲し、飛騨の地酒の奥深さを学びました。
受講者はまず飛騨市と高山市で採水した水をテイスティングした後、精米歩合60パーセントの酒米ひだほまれで仕込んだ5銘柄の純米酒を飲み比べ、坂本さんの講話に耳を傾けました。坂本さんは「日本酒は杜氏の技術の違いで味が決まりますが、成分の80パーセントは水でできています。地形や地質、そこから流れ出る水の性質にも左右されます。日本は軟水が多いですが古川や神岡は石灰岩や花崗岩の影響で中硬水が多いため、にぎやかな味の辛口が中心です」「地質や水など幅広い知識を身につけていただき、飛騨ブランドの良さを理解してほしいと思います」などと話しました。
講座にはサントリーホールディングス(株)の上田俊二さんも参加し、国内の日本酒について特長や楽しみ方なども紹介しました。受講した古川町の長塚一美さんは「硬水と軟水の違いはよく分かりませんでしたが、地質が酒造りに影響していることなどとても興味深くお伺いできました。公民館講座は飛騨の食や文化などいろいろ学べるので楽しみにしています」と話していました。