2月2日(木曜日)市役所
飛騨古川の町並みを未来にどう繋ぐかを考える飛騨古川・町並み景観研究会が開催され、20名ほどが参加し、古川の町並み景観の理想像を実現するための活動のアイデアを出すワークショップが開かれました。
研究会では、これまで現在の古川の町並み形成の歴史を学ぶ講義を受け、町並み景観の理想像や景観形成地域で暮らす中での困りごとなどについての話し合いが行われてきました。
今回は、新潟大学工学部の松井大輔准教授を招き、次のステップとして、町並み景観の理想像を実現するための活動のアイデア出しが行われました。
松井准教授は、かつて國學院大学の西村幸夫教授に付いて古川でフィールドワークを行うなど、現在の古川の町並み景観形成に携わってみえました。
今回の研究会では、前半に松井准教授から全国の景観保全・形成の事例が紹介され、後半はグループに分かれ、取り組みたいことのアイデア出しとその発表が行われました。
グループからは「中学校美術部に古川の町並みを見て“古川の色”を考えてもらい、その色のライトアップをしたい」、「昔の町の写真を集めて現在の場所を探すイベントを行いたい」、「空き地で店を出して歩行者天国で空き地と空き地を繋ぐ取り組みはどうか」、「壱之町では簾に花を飾る習慣があるが、各家に花を配って育ててもらったらどうか」、「閉店したお店でかつての名物料理の復刻イベントを開きたい」、「パン屋を起業したい人に閉じたパン屋の空き店舗を貸し出し、軌道に乗ってきたらお店を設けてもらう仕組みはどうか」、「瀬戸川の白壁をスクリーンに映画を上映したい」、「各家の前で皆で飲んで語れる“うちの前フェスタ”を開きたい」など、さまざまなアイデアが出されました。
松井准教授は「次回からは実践方法を議論したい。できそうなこと、やりたいことを絞り、できれば来年度中にいくつか実践したらどうか。ただ話し合って提言するのではなく、何かを成し遂げてその結果をもってスモールゴールの積み重ねとして提言にまとめましょう」と期待を込めました。