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安全な雪下ろしのやり方や道具の扱いを学びました

印刷用ページを表示する掲載日:2023年2月20日更新

​2月18日(土曜日)市役所など

屋根雪下ろし安全装置の体験講習会が、市役所で開催されました。

雪下ろしの際、安全を確保する命綱を屋根に固定するため「アンカー」と呼ばれる金具などの設置が呼びかけられていますが、飛騨地域ではまだ設置事例が少なく、施工業者のノウハウも蓄積されていません。こうした現状を受け、市内の雪質や積雪量、屋根の形状といった地域独自の特性を踏まえながら、先進自治体の事例などを参考にして、転落防止の設備や器具の効果、扱い方などを学ぶ講習会を行いました。

講習に先立ち、都竹市長は「全体的に高齢化が進み、昨シーズンは雪下ろしに難儀されるところがあったり、7件の転落事故があって亡くなられた方もみえました。雪下ろしで人命が失われることは無いようにしたい。いろんな知見を深め、安全な対策を学び、考えていただきたい」とあいさつしました。

今回は豪雪地帯である新潟県で安全な除雪作業や正しい道具の使い方などの普及活動をしている「越後雪かき道場」の筆頭師範代で、長岡技術科学大学大学院の上村靖司教授を招いて講義を実施。除雪作業中の事故に関する統計データやアンカー設置の現状などに関する講義、命綱のアンカーへのつなげ方、ロープワークなどを実践で学びました。当日は、屋根の工事や除雪に関わる市内の施工業者や行政区の代表者など約20人が参加し、熱心に耳を傾けました。

上村教授は、雪に関わる人的被害の統計データを示し、平成・令和の時代になっても、昭和の豪雪シーズン並みの犠牲者が出ていると説明。その原因として「昔は家屋の周囲に積んであった雪が、今はきれいに除雪されており、落ちた時の緩衝物がない」「転落した場所の半数以上がコンクリートやアスファルトになっており、落ちた際の危険度が増している」など、生活環境の変化を指摘しました。
また、雪に関わる死傷者のうち、「屋根からの転落」「はしご等からの転落」「どこから転落か不明」など転落にまつわる被害者が全体の3分の2を占めると指摘。命綱を身に着けることや複数人で作業することの重要性に加え、しっかりとした安全帯を身に着けること、十分な強度のあるロープを正しく使うこと、屋根の棟あたりに十分な強度のあるアンカーを設置してロープを固定することが大切だと強調しました。人口減少や高齢化で雪下ろしのニーズが高まっている一方、労働災害に関する法律が厳罰化されたことで、除雪業者が雪下ろしの依頼を断るケースも増えていることを紹介。雪下ろしの際の安全対策の必要性を強調しました。

講義の後は、ロープの結び方、アンカーやカラビナへのロープの取り付け方、安全帯の着け方などを実施。参加者全員が実践的な学びを行いました。また、希望者は、屋根にアンカーが取り付けてある施設を訪れて見学しました。

古川町第12区の川上斉区長は「年齢が上がっても皆さん、他人に頼らず雪下ろしをされるので、いかに安全にやるかが大事です。こうした講習をやってもらえると、安全にやる方法をみんなが考えるようになると思います」と感想を話していました。

また、古川町末高区の田上伸二区長は「末高総合研修センターには、区が良いアンカーを作ってくれていました。今日の講習会で学んだことを生かして、これからザイルや安全帯などを充実させていきたい」と話していました。

 

講習会の様子(1)

講習会の様子(1)

 

講習会の様子(2)

講習会の様子(2)

 

講習会の様子(3)

講習会の様子(2)

 

講習会の様子(4)

講習会の様子(4)

 

講習会の様子(5)

講習会の様子(5)

 

講習会の様子(6)

講習会の様子(5)

 

講習会の様子(7)

講習会の様子(7)

 

講習会の様子(8)

講習会の様子(8)

 

講習会の様子(9)

講習会の様子(9)

 

講習会の様子(10)

講習会の様子(10)

 

講習会の様子(11)

講習会の様子(11)

 

講習会の様子(12)

講習会の様子(12)

 

講習会の様子(13)

講習会の様子(13)

 

講習会の様子(14)

講習会の様子(16)

 

講習会の様子(15)

講習会の様子(15)

 

講習会の様子(16)

講習会の様子(16)

 

講習会の様子(17)

講習会の様子(17)

 

講習会の様子(18)

講習会の様子⑱