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止利仏師伝説を掘り下げる展示や講演などを実施

印刷用ページを表示する掲載日:2022年9月5日更新

9月4日(日曜日) 飛騨市文化交流センター

河合町に伝わる「止利仏師(とりぶっし)」伝説を取り上げた企画展「天生の森と止利仏師―飛騨の匠の源流を追い求めて」が、9月4日から18日までの日程で開催され、初日を迎えました。

止利仏師は、鞍作止利(くらつくりのとり)などとも呼ばれ、『日本書紀』によると法隆寺金堂の釈迦三尊像など、歴史に残る仏像を作ったとされています。河合町には、この止利仏師の出生にまつわる伝説が古くから伝わっており、昔話や絵本などで後世に伝える取り組みがされています。

今回は、この伝説を市民に広く知ってもらうため、その伝説や飛騨の匠・伝統文化を紹介するパネル展示や講演会、ゆかりの地を訪ねるツアーの開催、ドローン映像『天生の森』(映像曲=相馬邦子さん作曲、金木博幸さん演奏)の制作などを行いました。

4日には、同町の田口理子さんが文を担当して制作した紙芝居『つきを のんだ むすめ』を上演。止利の生誕やその後の活躍を描いた内容を落ち着いた口調で演じました。また、郷土史家の安達康重さんが「河合町に伝わる止利仏師伝説~古代ロマンに想いを馳せ、伝説を今に伝える~」のテーマで講演を行いました。安達さんは、自身がこれまで調査した文献や訪れた寺院などの写真を示し、止利や聖徳太子にまつわる成果を紹介。「止利の生誕に関する記述は、全国的にも文献に記載がなく、河合町だけに残っている。生誕地は河合町だと確信している」と話しました。

その後、天生湿原やその周辺などの四季の移り変わりや、豊かな自然などを撮影した動画『天生の森』の上映もありました。参加者は、美しい動画を熱心に見入っていました。
今回参加した古川町の村木一恵さんは「私も週2回ほど天生の森を歩いていますが、普段訪れない人も森を感じられる映像になっていて、上手に編集してありました。また、別の機会にも流してほしい。田口さんの紙芝居の語り口、安達さんの研究も良かったです」と感想を話していました。

ホワイエでは、「匠太鼓」など河合村時代からの止利に関わる取り組み、止利や聖徳太子などにゆかりの寺院の写真、資料や史料などを紹介するパネルを展示。東京藝術大学COI拠点で制作された「法隆寺金堂釈迦三尊像(3D出力したクローン)」も展示され、訪れた人々は盛んにカメラを向けていました。

講演の様子(1)

講演の様子(1)

 

講演の様子(2)

講演の様子(2)

 

講演の様子(3)

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講演の様子(4)

講演の様子(4)

 

講演の様子(5)

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講演の様子(6)

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講演の様子(7)

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講演の様子(8)

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講演の様子(9)

講演の様子(9)

 

講演の様子(10)

講演の様子(10)