ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 広報ひだ > 河合町の中吉正治さん写真集「北飛騨の森 天生へのいざない」を出版

河合町の中吉正治さん写真集「北飛騨の森 天生へのいざない」を出版

印刷用ページを表示する掲載日:2022年10月1日更新

9月26日(月曜日)市役所市長室

 

天生県立自然公園のパトロール員を務める河合町の中吉正治さんが写真集「北飛騨の森 天生へのいざない」を自費出版し、都竹市長と沖畑教育長に報告しました。

中吉さんは長年、河合村森林組合に勤務し、平成10年に天生が県立自然公園に指定されると園内のパトロールに従事。また、現在の飛騨市・白川郷自然案内人協会の前身となる河合村ネイチャークラブを設立し、今もパトロールの傍ら同協会のガイドなどを務めています。

同自然公園は昭和42年に「天生の高層湿原植物群落」が県天然記念物に指定されるなど、多くの高山植物やブナ、オオシラビソなど原生林が広がっています。中吉さんはこの貴重な自然を記録するとともに入山者を増やそうと、退職を機に長年の夢だった写真集を出版しました。天生の植物にスポットを当てた写真集はこれが初めてだそうです。中吉さんによると同自然公園の入山者は平成24年の10,563人をピークに減少、昨年は5,446人にとどまりました。

報告の席上、中吉さんは「天生を訪れたことがない人たちがこの写真集を手に取り、見たことのない風景や植物を一目見ようと訪れてもらえるとありがたいです」と話すと、都竹市長は「どれもすばらしい写真。力作です。長年の成果が形となってよかったですね」と答えていました。対談はパトロールのきっかけとなった昭和58年ごろのヒメシャクナゲの盗掘や、絶滅危惧種のクロサンショウウオの採取、減少するギフチョウなどの保護活動にもおよび、都竹市長は「今後飛騨市として保護、保全に一層力を入れたいと思います」と話していました。

写真集は176種の植物を紹介した「天生の森を彩る花たち」、キノコや昆虫など「天生の森の仲間たち」「天生の森の四季のよそおい」を始め、天生に伝わる「止利仏師伝説」などを掲載。中吉さんが「掲載した写真は一部ですが、天生のすばらしさを通して自然のもろさや大切さを伝えることができれば」とコメントしています。

B5判・147頁、700部出版し、市内の小中学校と図書館に寄贈するほか、天生県立自然公園協議会事務局(河合振興事務所内)などで販売。1部2,500円(税込み)。通信販売も受け付けるので河合振興事務所地域振興課(電話0577-65-2221)へ申し込みを。

出版報告の様子

出版報告の様子

 

出版報告の様子

出版報告の様子

 

出版報告の様子

出版報告の様子

出版報告の様子

出版報告の様子