5月6日(金曜日)古川町下気多地内
飛騨市と障がい者自立支援施設・憩いの家(古川町下気多)が協働して新商品「薬草入浴パック」を開発することになり、5月6日、素材となるヨモギ栽培をスタートしました。これは市が推進する薬草事業の一環で、憩いの家利用者が県中山間農業研究所の技術指導を受けながら栽培。6~7月に利用者の皆さんで収穫後、乾燥して商品加工し、秋の「薬草フェスティバル」でお披露目するそうです。
憩いの家は市内を中心とする18~65歳の障がい者が社会復帰を目指して利用し、企業から受託した文具やファッション用品、アクセサリー、工業用資材などさまざまな生産活動に取り組んでいます。
この日はマルチ張りなど、あらかじめ職員が整備した広さ約200平方メートルの農地でヨモギ苗の植栽作業を行いました。作業を希望した5人の利用者が苗植えに汗を流し「屋外の作業は大好き。ヒット商品になるといいな」などと笑顔で話していました。このヨモギ苗は職員と利用者が憩いの家周辺で摘み取ったもので、植えた苗には防虫ネットを張って無農薬栽培するそうです。
憩いの家では市と協働で薬草事業を進めており、ヨモギ収穫後、夏から秋にかけてはエゴマ栽培が始まります。
憩いの家サービス管理責任者・谷口博亮さんは「利用者の方々にはこうした活動を通して社会とつながり、社会に役立っているということを実感していただくことが大切です。今回は香りが良くて人気のあるヨモギを利用しましたが、今後さまざまな薬草でいろいろ商品化してみたいです」と話していました。