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栽培の基礎やコツを学んで、もっと美味しいお米づくりを

印刷用ページを表示する掲載日:2022年4月18日更新

​4月16日(土曜日) 古川町公民館

 

今年度、第1回目となる「美味しいお米養成講座(古川町農業改良組合長会主催)」が古川町公民館で行われました。
これは、市民の皆さんから「より美味しいお米を育てるにはどうすればいいの」というご意見が寄せられたことを受け、令和2年度まで実施されていた、水稲栽培についてのコツやポイントなどについて農業者に学んでいただく「水稲青空教室」を拡充する形で企画されたもので、昨年に続いて行われました。


水稲の食味値や反収の向上などについての講義があり、さらに美味しいお米づくりに挑戦したい人や、各種コンクールへの出品を考えてみえる市内の農業者の方を対象に実施されるものです。講座は全3回で、第1回目は田植えの前に各種コンクールなどで高く評価される米づくりのポイントやトラクターによる田起こしのコツなど、第2回目は出穂期におけるカメムシの防除法など、第3回目は来シーズンに向けた土づくりなどについて学ぶ予定です。全3回のうち2回以上参加された方には、「飛騨の美味しいお米食味コンクール」への出品費用が上限5千円まで、「米・食味分析鑑定コンクール 国際大会」への出品費用が上限1万円まで補助されます。
今回は「田植え期に行う美味しいお米の育て方」や「トラクター操作のコツ」などに関する講座が行われ、市内の農業者45人が参加されました。


県農林事務所農業普及員の久田浩志さんは、食味官能試験などで「美味しい」と評価されるお米の特徴、食味値や味度値などの意味、お米づくりのポイントやコツなどを説明しました。値が低いほど「美味しい」と感じられるタンパク質含有率が、入賞者のものほど低く、また味度値は逆に高くなる傾向にあることや、未熟粒や被害粒でない「整粒」の割合が70%以上である1等米であることが入賞するために重要だと強調。田植えの適期やバランスの良い植え付け密度などについても具体的に紹介しました。
JAひだ吉城営農センター農業指導員の谷雄一さんは、美味しいお米を作るポイントとして、「1等米を作る」「雑草や藻を抑える」「中干しを必ず行う」「収穫後の調整(水分量など)によって食味が変わる」ことをあげ、適した資材などを紹介しました。
他に、効果的で効率的な田起こしを行うためのトラクターの操作方法のコツを紹介する動画を視聴するなど、参加者は実践的なお米づくりについて学びました。


参加した米農家の岩佐英夫さんは「講座は、ポイントがよくまとめられていて分かりやすかった。広葉樹の森からくるミネラル豊富な水も、飛騨市のお米が美味しい理由だと思う。生産規模では他所にかなわないので、これからは品質・ブランドの向上をめざすべき」と話してみえました。
古川町農業改良組合長会の事務局も務める市職員の舩谷仁さんは「『親から田んぼを継いだけど、やり方は見よう見まねで、分かっていないところがある』と話される兼業農家の人が多いです。講座を通して技術がレベルアップし、そこから飛騨市全体のレベルも上がってほしい。お米の美味しい産地として、兼業農家の人にも誇りをもっていただき、今以上に取り組んでいただけたら」と話していました。

 

講座風景写真(1)

講座風景写真(1)

 

講座風景写真(2)

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講座風景写真(3)

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講座風景写真(4)

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講座風景写真(5)

講座風景写真(5)

 

講座風景写真(6)

講座風景写真(6)