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認知症のVR体験会が開かれました

印刷用ページを表示する掲載日:2022年12月5日更新

11月27日(日曜日) 飛騨市役所

認知症の誤った理解や偏見を無くし、誰もが幸せに暮らせる社会を目指そうと「VR認知症体験会」が開かれ、市内の介護医療従事者など44人が参加しました。

講師は千葉県浦安市で社会福祉事業などに取り組む(株)シルバーウッドの黒田麻衣子さんです。黒田さんは認知症について誤った認識を持つ専門職が多い点を指摘し、その症状を文字や言葉だけでなく、仮想現実が体験できるVRを通して実際に我が事として知ってもらうことが必要だと話しています。

この日は参加者が3、4人のグループに分かれ、一人ひとりプロジェクターやヘッドホンなどのVR機器を付けて認知症特有の「視空間失認」や「見当識障害」、幻視を見る「レビー小体病」などの症状を体験。この後、黒田さんは「どんな気持ちになりましたか?あなたなら介護士の方にどのように接してほしいと思いますか?」といった質問を投げかけ、グループで話し合いました。

例えば「視空間失認」では認知症の人が乗用車から降りる時によく見るといわれる「ビルの屋上から飛び降りる」という錯覚を体験しました。VR用プロジェクターは360度周りの景色を眺められますが、この時、横を見ると「屋上」の端には声をかける介護士の姿が見えます。しかし、黒田さんは「認知症の場合、車から降りる時は前に立って声をかけ、安心させてあげてください」と指導しました。

体験会終了後、黒田さんは「認知症は症状だけでなく、その人の気持ち、本人のつらさを想像することが大切です」と。また、市地域包括ケア課の井谷直裕さんは「本人のつらさを理解するとともに、認知症は終わりでなく再スタートであること、認知症と共に生きることを周りの支援者と共に考えてほしい」と呼び掛けていました。

参加した古川町の杉田千春さんは「まず本人の話にしっかりと耳を傾け、そして何より聞く側が共感し、安心させてあげることが大切だと分かりました」と話していました。

 

体験会の様子(1)

体験会の様子(1)

 

体験会の様子(2)

体験会の様子(2)

 

体験会の様子(3)

体験会の様子(3)

 

体験会の様子(4)

体験会の様子(4)

 

体験会の様子(5)

体験会の様子(5)

 

体験会の様子(6)

体験会の様子(6)

 

体験会の様子(7)

体験会の様子(7)

 

体験会の様子(8)

体験会の様子(8)

 

体験会の様子(9)

体験会の様子(9)