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雨の中、みんなで力を合わせて瀬戸川の鯉の引っ越し

印刷用ページを表示する掲載日:2022年11月24日更新

11月23日(水曜日)古川町の瀬戸川・天神池
 

飛騨の厳しい冬の到来を間近にひかえ、恒例の「瀬戸川の鯉の引っ越し」が行われました。瀬戸川は冬の間、除雪した雪を流す「流雪溝」として使われるため、春から秋にかけて瀬戸川を泳いでいた鯉を毎年、増島城のお堀である「天神池」へと移す作業が行われます。

この日は、古川中学校の生徒有志や職員の他、地域の困り事のお手伝いをしていただける「ヒダスケ」の皆さんをはじめとするボランティア、飛騨市観光協会や飛騨市の職員など計28人が参加。水温9.3度の瀬戸川に胴長を履いて入り、大きなものでは全長80センチ、重さ10キロにもなる鯉を丁寧にタモ網ですくい上げ、軽トラの荷台にあつらえた水槽に移して運搬しました。また、越冬先となる天神池では、安全滑り台を利用して軽トラの荷台から一気に池へ放流。鯉たちは、天神池の中を元気に泳いでいました。

観光で市を訪れていた愛知県の浅倉直一さんは、立ち寄った居酒屋の有線放送で引っ越し作業があることを知り、見物に来たそうです。「引っ越し作業はこれまで何度か見ていますが、秋の引っ越しは初めて。中学生が雨の中、頑張っていて偉いなと思いました」と話していました。

親御さんと一緒に見物に訪れた国府中学校3年の田中大規さんは「引っ越し作業は初めて見ました。鯉がたくさんいて迫力があるし、この活動で冬の間も鯉が生きていけるんだなと考えると、ありがたいなと思いました」と感想を話していました。

古川中学校では、生徒らが自分で考えて学校や周囲の人々の役に立つ活動をしたり、地域の人々の働きかけに応じて地域貢献活動を行ったりしています。今回は、飛騨市観光協会からの呼びかけに応じて生徒7人と職員2人が参加。冷たい雨がしょぼ降るあいにくの天候となりましたが、びしょ濡れになりながらも真剣な表情で鯉を網ですくったり、軽トラへ運びあげたりしました。参加した古川中学校3年の蒲生龍太朗さんは「鯉は思った以上に元気で、捕まえるのが楽しかったです。瀬戸川沿いはたまに通って、鯉にえさをあげたこともあります。鯉がいなくなると、冬が来たなあという気持ちになります」と話していました。

同協会の渡邉隆会長は「3年ぶりに子どもたちに参加してもらいました。瀬戸川の鯉は飛騨市のシンボルでもあり、直にさわって体験して、記憶に残してほしいです。鯉を愛でて飛騨市の良さを感じてもらい、卒業して他所へ行っても、いつか鯉のように大きくなって帰ってきてもらえたら」と目を細めていました。

引っ越しの様子(1)

引っ越しの様子(1)

 

引っ越しの様子(2)

引っ越しの様子(2)

 

引っ越しの様子(3)

引っ越しの様子(3)

 

引っ越しの様子(4)

引っ越しの様子(4)

 

引っ越しの様子(5)

引っ越しの様子(5)

 

引っ越しの様子(6)

引っ越しの様子(6)

 

引っ越しの様子(7)

引っ越しの様子(7)

 

引っ越しの様子(8)

引っ越しの様子(8)

 

引っ越しの様子(9)

引っ越しの様子(9)

 

引っ越しの様子(10)

引っ越しの様子(10)

 

引っ越しの様子(11)

引っ越しの様子(11)

 

引っ越しの様子(12)

引っ越しの様子(12)