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産業用ドローンの特徴や活用方法を学びました

印刷用ページを表示する掲載日:2022年11月11日更新

11月10日(木曜日)市役所

趣味や映像制作の分野だけでなく、測量や点検、調査、物流といった産業分野でのドローンの活用方法について学ぶ勉強会が開かれました。

今回は市内の事業者を中心に、産業用ドローンやドローンの最新の動向に関心のある人などを対象に開催し、富山県からの聴講者も含めて10人が参加。飛騨市地域おこし協力隊員で、株式会社ドローンコンシェルジュ代表取締役の山崎裕考さんを講師に迎えて話を聞きました。

産業用ドローンは、一般のドローンと比べて飛行安定性が高く、非常に高機能なカメラを搭載できるなど性能面で大きな違いがあります。価格も非常に高くなりますが、国が産業用ドローンの導入に積極的な施策を行っており、さまざまな現場での導入例が年々増えているそうです。

山崎さんは、これまでドローンを使ったレーザー測量や写真測量、土砂崩れの確認や空撮、野生動物の調査など幅広い分野で活躍しています。この日は、産業分野で実際に活用した事例やその成果などを紹介。今後の可能性などについてもふれました。

面で撮影する写真測量と違い、レーザー測量では樹木の高さや地表面の様子なども立体的に撮影して細かなデータを得られるため、精細な測量や防災の分野においてさまざまな用途があること、非常に高性能なカメラを搭載することで300m離れた鉄塔のボルト1本の様子をドローンを近づけなくても高精細に撮影できることなど、最新の産業用ドローンでできることを紹介しました。

また、熱を感知して撮影するサーマルカメラを搭載することで夜間の飛行が可能になったり、外部バッテリーを搭載することで飛行時間の長時間化が可能になり、夜間・24時間の遭難者の捜索や、鳥獣の夜間撮影・夜間の追い払いなど獣害対策も可能になることを説明しました。

海外では、電動だけでなくエンジンも備えたハイブリッドのドローンが普及していること、3Dプリンタとつなげて建物を建てたり、火炎放射器を搭載して高い木の上にあるハチの巣を焼き払うなど、さまざまな場面で使われていることも紹介しました。
参加者からは、災害で孤立した地域への物資運搬や火災における延焼発見の可能性、メンテナンスの必要性、パイロット不足などについて活発に質問が寄せられました。山崎さんは一つひとつ丁寧に答え、「人がやっていた危険な作業をドローンに置き換えることで、現場作業でのリスクの大幅な低減や業務の効率化を図れるようになります。どんどん導入して生活を豊かにしていってもらえれば」と話しました。

業務にドローンを導入している株式会社相和コンサルタントの田中正史さんは、最新の動向や機種の情報、新しい法令について学んだり、スキルアップにつなげようと参加しました。「発注はまだ少ないですが、公共の仕事での活用も出てきており、ドローンの活用は今後広がっていくと思います。実際に時間短縮にもつながっており、今後ドローンは作業の現場での主役になっていくのでは」と話していました。

なお、この勉強会の参加者からドローンの活用に関するアイデアなどを募り、選ばれた一部の事業について同協力隊が無償でサポートする試みにも挑戦していく予定です。

 

勉強会の様子(1)

勉強会の様子(1)

 

勉強会の様子(2)

勉強会の様子(2)

 

勉強会の様子(3)

勉強会の様子(3)

 

勉強会の様子(4)

勉強会の様子(4)

 

勉強会の様子(5)

勉強会の様子(5)

 

勉強会の様子(6)

勉強会の様子(6)

 

勉強会の様子(7)

勉強会の様子(7)