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江馬館出土の墨書土師器皿を市の有形文化財に指定

印刷用ページを表示する掲載日:2021年6月21日更新

名称:江馬氏城館跡下館跡出土墨書土師器皿(えましじょうかんあとしもやかたあとしゅつどぼくしょはじきさら)

員数:4点

指定種別:有形文化財

指定日:令和3年6月4日(金曜日)

概要

墨書土師器皿とは墨書が入った素焼きの皿のことをいいます。

4枚の墨書土師器皿は約20年前に行われた江馬館の発掘調査で見つかりました。発掘調査では、脇門と庭園区画から2枚ずつが合わせ口になった状態で確認しました。土師器皿には数字や色、報告が組み合わされた言葉が墨書きされており、中国の陰陽五行説を表すと考えられます。また、底の部分には「西方」、「南方」という方角が記されたものもあります。これらから地鎮のために東西南北中央という5つの場所に埋納されていたと推測できます。製作技法や形状等から16世紀前半に作られたと考えられます。

平成29年の庭園の名勝指定の際にはこの年代が庭園の復元根拠となり、名勝指定に大きな役割を果たしました。

現在、2枚のレプリカを江馬館の会所内で展示していますので、この機会にぜひご覧ください!

墨書土師器皿