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サイエンスコミュニケーターのお仕事について高校生にお話してきました!

印刷用ページを表示する掲載日:2019年5月24日更新

みなさん、こんにちは。サイエンスコミュニケーターの高知尾です。

先日、カミオカラボと同じ神岡町内にある飛騨神岡高等学校で社会人講話にお招きいただき、お話をさせていただく機会をいただきました。

 

全校生徒200人弱の飛騨神岡高等学校は、生徒の希望する進路に応じて柔軟に科目選択ができるように80以上の選択科目が用意されています。2年次からは「文理」「ビジネス会計」「工業技術」という3つの系列に分かれて学習します。近年では、同校ロボット部が二足歩行型ロボットの頂点を決める「ROBO-ONE」で準優勝という結果を残すなど、魅力的な話を聞いていたので今回生徒のみなさんと会えるのをとても楽しみにしていました。

 

社会人講話は、高校生がさまざまなお仕事に就いている社会人の実際の話を聞く機会として年に2回行われているそうです。

 

私は多くの人の前で自分のことを1時間も話すなんて経験はこれまでに無かったため、どんな話をしようかと最初は少し迷いました。ただ、高校生よりもちょっと(かなり?)年上のお兄さんがどんなことを考えながら今の仕事をしているのかということを感じてもらうために、今回はできるだけ等身大の自分を知ってもらおうと考えました。

 

講話の当日、高校に到着して一番驚いたことは、廊下ですれ違う生徒がみんな元気よく挨拶してくれたことでした。私が高校生の時はこんなに快活に挨拶できなかったなと反省しながら会場である体育館に向かいました。

私がお邪魔した当日は球技大会前日であったため、多くの生徒が体育館でバレーボールなどの練習をしていました。

 

下の写真のように講話タイトルの掲示も綺麗に用意していただき、生徒からお茶をいただきました。

演台に立つと、そこまで緊張はしませんでしたが、たくさんの生徒がこちらを見てくれているという実感がわきました。

講話では、後半に入るに従って伝えたいことの核心に迫ってきたため自分でも熱が入ってきたのがわかりました。同時に目を合わせてくれる生徒には話しかけるように講話を進めるように努めてみました。

講話の様子

今回は人工知能の話などを交えてお話しましたが、お伝えしたかったことは2点ありました。

 

一つ目は、サイエンスコミュニケーターのお仕事についてです。サイエンスコミュニケーターというお仕事は、科学を一方的に伝えるだけではなく相手の背景や状況を考えて双方向的にコミュニケーションを取っていくことが大事だというお話をさせていただきました。

 

もう一つは、「新しい仕事をつくる」という今回の講話タイトルの意図です。人工知能の普及や社会のシステムの変化でその時代に求められる仕事は変わっていくという前提の上で、今高校生のみなさんが熱中していることや目標が、将来自分の仕事を表すものになるのであれば言うことはありません。でも、それだけではなくて、今は思ってもみない形で将来的には自分だけの新しい仕事を表す形容詞のひとつになるかもしれないということをお話しました。

 

「新しい仕事をつくる」の内容に関してはあくまで私見ですが、これから自分の進路を考えるときに少しでも参考にしていただければ幸いです。

 

最後には3人の生徒から質問がありました。

お話の中で登場した私自身のいくつかのターニングポイントについて、そのほかの道を選んでいた可能性や、その時の逆境をどうやって切り抜けたかなど、私の経験談をさらに掘り下げる質問が多かったのが印象的でした。

生徒会長からは、以前カミオカラボに行った時に大勢の来館者がいて驚いたこと、ニュートリノのようなちょっと難しい話でもその中の一部でもわかると興味を持てると感じたので自分たちも地域に隠れた魅力発信に関わっていきたいという旨のコメントをいただきました。

 

そして、とっても嬉しいことに、この講話の2日後にカミオカラボを訪れてくれた生徒がいました。

 

今回は貴重な経験をさせていただき、飛騨神岡高等学校のみなさま、ありがとうございました!


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